神奈川県には中華街をはじめラーメン博物館、サンマー麺に家系・・・
神奈川の名物のひとつに数えられるのが「ラーメン」。
神奈川県内は様々なラーメン店がしのぎを削り、今や日本屈指の激戦地といわれています。

番組では、ラーメン評論家のはんつ遠藤、MC・ナレーターの安治美穂が人気のお店、話題のお店を訪ね、店主のラーメンにかける想いを伺い、珠玉の一杯を堪能し、情熱ラーメン店を紹介していきます。
また、番組の詳細情報のほか、視聴者の皆さまからの情熱ラーメン店を募集したり、期間限定の懸賞キャンペーンなどを予定した特設Webサイトが、番組を盛り上げます。
 

あらすじ

【第13弾】 らーめん やまかわ


モデルで料理研究家のカティーとラーメン評論家のはんつ遠藤が、ラーメンの味や素材へのこだわりだけでなく、個性的な店主の魅力や、意外な創業エピソードなどの周辺情報も徹底的にリサーチ。その情報をもとに、2人が監督と助監督になって1本のシネマ作品を仕上げていく番組、それが『熱麺・シネマる!』です!

今回2人が訪れたのは、記念すべき放送第1弾で訪れた老舗「花水ラオシャン本店」の回で訪れた平塚。
はんつ助監督によれば、平塚は老舗が強い場所で、今回訪れるお店「らーめん やまかわ」も最近までメディアの取材を断ってきた老舗の味噌ラーメン店とのことです。  

お店に到着すると、すぐに目に入るのが「創業昭和40年」の看板。何とその歴史は半世紀近くになります。カティー監督は、その下に書かれている「自然で飾らない本物であり続ける」という言葉に感心したご様子。

さて「らーめん やまかわ」は、2代目店主・山川智彦さんの父・正人さんが昭和40年に開業。当時では珍しい味噌ラーメンの店として、平塚の人なら誰でも知っているという人気店になりました。
2011年に正人さんが亡くなり、現在は智彦さんが1人で切り盛りしています。しかし、今でもお客の8割は、創業当時からの味に惚れ込んで通う常連さんなのだとか。

「癒される優しい味噌味です。味噌に甘みがあります」。
みそラーメンを食べたカティー監督は、何だか語り口調も穏やかです。
「北海道の典型的な味噌ラーメンといえばコレ。昔から味噌ラーメンといえば、この味が定番だったんです」とはんつ助監督は語ります。

味の決め手となる自家製の味噌は、創業当時から同じものを使い続けています。そして、豚骨スープなどの旨味が味噌のコクの引き立て役に。そのバランスが、常連客をうならせる秘密なのだとか。
また、味噌ラーメンの定番具材である“もやし”にもこだわりあり。サイズを指定した特注品で、もやしが無くなり次第お店を閉めてしまうのだそう。
「もやしのシャキシャキ感が味噌に合いますね」とカティー監督もニッコリです。

「味噌ラーメンができたのが昭和30年代なんです。それなのに、昭和40年に平塚で味噌ラーメンを出す店があった。その昔ながらの味が今でも残っている。それはものすごいことなんです」とはんつ助監督は熱く語ります。  

その話を聞いたカティー監督はさっそく「みそラーメン」を注文! 以前にみそラーメンを食べたことのあるはんつ助監督は、もう1つの人気メニュー「カレーラーメン」を選びました。

一方はんつ助監督は、まずカレーラーメンのスープをひと口。
「これまた優しいカレー風味ですね。元のカレーはたぶんしっかりしているんですけど、スープと合わさることでバランスよくなっています。辛味も強くないので、いろんな人が食べられると思います」

実は、変り種と思われるカレーラーメンも、先代の頃から受け継がれた人気メニュー。適度なとろみが、麺によくからみます。
「そして、この麺もすごいんです。ギュッと詰まった感じのしっかりしたタイプですが、カレースープが絡んでいっても全然負けない」

麺は、みそラーメンもカレーラーメンも札幌の有名な製麺所、西山製麺の中太卵麺を使用。味噌ラーメンといえば西山麺といわれるほどの麺ですから、その美味しさは言わずもがなです。

さて、老舗の味を堪能した2人は、シネマ制作に向けてのリサーチを開始。
「味はいろいろ進化していきますが、昔ながらのシンプルな良さも、また残っていてほしいですよね。やっぱり変わらない味を目指しているのすか?」とはんつ助監督が切り出します。

「そうですね。味が変わったら騒がれちゃいます。長くお店をやっていると、何十年と追っかけてきている人が結構いるので」
「でも、お父様がいなくなったときに、閉めちゃおうとか思わなかったんですか?」
「最初は勢いではじめて、2ヶ月くらいで辞めちゃおうかなと思ったこともあったんですけど、お客さんたちが『辞めるな』と……。辞められると食べに行くところがなくなっちゃうって」

「新作を出す予定はあるんですか?」
「ないです。考えている暇もないんです。今までの親父の味を作っていくので精一杯です」
1人で切り盛りしているお店なので、睡眠時間は3時間ほど。しかも家事が好きなので、仕事の合間には家に帰って家事もこなしているのだそう。

24時間をフルに使って仕事をしている山川さんの話を聞いて、カティー監督はシネマのアイデアをひらめいたようです。果たして、どんなシネマに仕上がるのでしょうか。